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中島敦の〈南洋行〉に関する研究

目次

まえがき
凡 例
序 論 中島敦の〈南洋行〉 
第一節 本書の目的と方法 
第二節 日本統治下における南洋群島 
第三節 戦前南洋群島を舞台にした日本近代文学 
第Ⅰ部 〈南洋行〉に至るまで
第一章 「北方行」論――漂泊する〈ことば〉の源泉―― 
はじめに 
第一節 一九三〇年代のナショナリズムの中で 
第二節 複数言語による自己認識のありよう 
第三節 国家統合の求心力としての言語 
第四節 帰属を拒む〈ことば〉の断片 
おわりに 
第二章 〈漢詩〉論――家学の衰頽と〈不遇意識〉のかたち―― 
はじめに 
第一節 中国古典との関わり 
第二節 家学が被った近代化の波濤 
第三節 〈内〉に閉ざされた漢詩 
第四節 漢詩における〈不遇意識〉の性質
第五節 昂進する〈不遇意識〉とその行方 
おわりに
第三章 「小笠原紀行」論――〈南洋〉との邂逅――
はじめに 
第一節 小笠原諸島への旅の動機 
第二節 歌集「小笠原紀行」の構成 
第三節 異文化世界への行動力とその航跡 
第四節 〈南海の楽園〉の現実 
おわりに 
第Ⅱ部 〈南洋行〉の時代
第一章 〈南洋行〉論(一)――国語教科書編纂と〈届かぬ声〉と―― 
はじめに 
第一節 南洋群島における「島民」教育政策と教科書編纂の沿革 
第二節 第四次編纂国語読本について 
第三節 第五次編纂の実際 
おわりに 
第二章 〈南洋行〉論(二)――〈学習者不在〉の論理の中で―― 
はじめに 
第一節 編修書記としての中島敦 
第二節 『公学校国語読本』第五次編纂の趣旨方針 
第三節 『公学校国語読本』編修内容の検討 
おわりに 
第三章 〈南洋行〉論(三)・補遺――せめぎ合う〈教育理念〉と現実―― 
はじめに 
第一節 文部省図書監修官・釘本久春との関わりから 
第二節 〈大東亜共栄圏〉と言語教育政策 
第三節 教科書に描かれた〈南洋〉 
おわりに 
第Ⅲ部 〈南洋行〉を経て
第一章 「雞」論――〈公学校教育〉への批判の方法―― 
はじめに 
第一節 民俗学者・土方久功との交流から 
第二節 主題をめぐって 
第三節 〈新任教師〉への「不審」 
第四節 重層する統治歴と〈神様事件〉 
第五節 反証としての「不可解さ」 143
おわりに 
第二章 「マリヤン」論――〈南洋島民〉の虚像と実像―― 
はじめに 
第一節 〈マリヤン〉像をめぐる創意 
第二節 文字文化への関心と違和 
第三節 越境する感性とその対話 
第四節 〈南洋島民〉像の変容 
第五節 ゴーギャン『ノア・ノア』の影響 
おわりに 
第Ⅳ部 〈南洋行〉前後を結ぶもの
第一章「山月記」論――遥かなる〈異境〉への漂着―― 
はじめに 
第一節 詩人の「名」への執着 
第二節 社会から脱落する「性情」のかたち 
第三節 詩人願望の〈矛盾〉 
第四節 「欠ける所」の発見 
第五節 社会との距離感の〈喪失〉 
第六節 同時代批判の確立へ
おわりに 
第二章 「朱塔」論――〈江南〉の幻影をめぐる葛藤―― 
はじめに 
第一節 芥川龍之介『支那游記』との関連 
第二節 継承される〈江南〉表象 
第三節 〈江南〉を望む独自のまなざし 
おわりに 
第Ⅴ部 補説・研究の周辺
第一章 阿部知二の〈ジャワ〉――『火の島』にみる日本語教育観の形成―― 
はじめに 
第一節 宣伝班としての活動内容 
第二節 「従軍感想」における批評の射程 
第三節 〈ジャワ〉体験と言語教育観 
おわりに 
第二章 石川達三の〈南洋行〉――「南進日本」の向こう側へ―― 
第一節 「赤虫島日誌」を読む 
第二節 石川達三について 
第三章 「日本語を学ぶこと」の意味――〈対話〉へ向かう中国人学生のことば―― 
はじめに 
第一節 〈主張する〉ための日本語学習 
第二節 〈相互理解〉のための日本語学習 
第三節 〈新たな発信〉のための日本語学習 
おわりに 
第四章 近代日本のアジア体験の言説を読む――関連分野の書評より―― 
第一節 〈現地体験〉の誘い――大江志乃夫著『日本植民地探訪』―― 
第二節 〈再訪〉をめぐるジレンマ――増田周子著『一九五五年「アジア諸国会議」とその周辺
          ―火野葦平インド紀行―』―― 
第三節 中島文学の〈語り方〉――木村一信著『中島敦論』――
結 論 〈遍歴〉することの意味 
第一節 「名人伝」――〈帰還者〉の貌とまなざし―― 
第二節 今後の課題と展望 
南洋群島関連文学作品年表 
参考文献一覧 
初出一覧 
あとがき 
索引

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